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月の風景 原始林窯の日常 −植物に囲まれる 収穫する−

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秋の風物詩,たくあん大根干し。今年は大根白菜は豊作。

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IMG_0869.JPG日本紫陽花と柏葉紫陽花、真っ盛り。

IMG_0870.JPG梅雨の晴れ間にニンニク、ジャガイモ、育ちの悪い玉ねぎの収穫
来年は立派な玉ねぎ作りたい。

karakusa.jpeg唐草 からくさ Arabesque
唐の国から来た異国風の草という意味ですが、ヨーロッパでもアラビア風の草なのでアラベスクと呼んでいます。起原は西アジア方面のようで、東へはシルクロードを経て中国へ。そして途中で変化しながら飛鳥時代の日本にたどり着いたようです。
反転しながら果てしなく連なっていこうとする文様に、人々は生命力の持続を願う祈りを託したはずです。

yabane.jpeg矢羽根 やばね Arrow Feather
魔を払う厄除けの文様として、武士の家では家紋にもなりました。また「矢を的に射る」と縁起が良いので、商売繁盛を願って商家の家紋にもなりました。男性の守り文の印象が強いのですが、一方で「矢を射れば戻って来ない」ことから、婚礼の際の縁起物とされました。矢羽根の形を織り出した矢絣(やがすり)は、明治、大正の女学生の間で流行しました。

koshi.jpeg格子 こうし Plaid Stripes
縦線と横線が直角に交わると四角い空間ができます。線の太さや本数を変えていくと、いろいろな空間ができます。そこに他の文様を埋めていくこともできるという自在な文様です。古い日本家屋には格子戸がありました。スコットランドのタータンチェックもこの文様です。
縞しま、格子、絣かすり に共通するのは、多くが織物によって生み出されることです。

mugiwarade.jpeg麦藁手 むぎわらで Barley-straw
細い線と太い線で、ムギの茎と葉をあらわしています。ムギの成長の力強さから、たくましく生きることを願う文様です。
「とくさ」も「麦藁手」も縦縞文様のひとつです。南蛮貿易が始まった頃、タテ縞の木綿が南の島より多く入ってくるようになり、それを「島もの」と呼んだそうです。それがやがて「縞」に転じたようです。単純明快な縞文様 Stripes は、江戸の粋文化と合致し大流行しました。千筋、万筋、矢鱈筋、子持ち縞、よろけ縞などバリエーションが多数あります。

tokusa.jpegとくさ 砥草 木賊 Scouring Rush
この極めてシンプルな縦線が連なる文様を、焼き物の世界では「とくさ」と呼んでいます。細い竹に似てまっすぐにのびるシダ植物の名前から来ています。平穏に、まっすぐ長生きできますようにという願いが込められています。
絵付け師に入門してまず最初に教わるのが、一見、簡単そうに思えるこの文様でした。筆を持ち、まっすぐ の線を淡々と描いて、素焼きのうつわを一周します。 これがちゃんと書けるようになれば、ほとんどの文様 は描けると教わりました。 「絵付けはトクサに始まりトクサで終わる」と言う 師匠の言葉が、40年描き続けてようやく少しわかり始めました。
とくさを10人が描けば、10通りの違った線があらわれ るから不思議です。

ichimtsu.jpeg市松 いちまつ Checks
古くから、世界の各地で自然発生した文様のようです。 日本では奈良時代には「石畳いしだたみ」といわれたそうですが、やはり「市松」の方が通りが良いよう です。江戸中期に佐野川市松という歌舞役者がいて、この柄の衣装を好んで用いたのだそうです。ヴィトンのパターンとしても有名です。東京2020オリンピックのエンブレムを思い浮かべる人も多いでしょう。 はっきりとした印象の強い文様なので、四角の中にさまざまな ポイント模様を加えることもあります。

shipou.jpeg七宝 しっぽう Overlapping Circles
上下左右に円が限りなく連なり、縁起が良いということで四方しほうと呼ばれていたのが、更にめでたい七宝しっぽうになったということです。七宝とは、仏教の世界で 金、銀、瑠璃るり、玻璃はり(水晶)、蝦蛄しゃこ、珊瑚、瑪瑙めのう、の七つの宝物のことだそうです。円はつなげば繋ぐほど広がり連鎖して行きます。円満、調和のみごとな吉祥文です。

seigaiha.jpeg青海波 せいがいは Overlapping Waves
円弧が無限に広がってゆく吉祥の文様で、未来永劫への願いが込められています。女性の守り文とも言われ、嫁ごうとする娘には、災いの身代わりにとこの文様のある品を必ず持たせたそうです。銭形平次が投げた銭は「波銭」と言ってこの文様が刻まれていました。

















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